ドラえもんたちが愛媛・能島で活躍 村上海賊テーマ
一つのテーマを深く掘り下げる日本史学習漫画の単行本シリーズ「ドラえもん ふしぎのヒストリー」(小学館)で、村上海賊をテーマにした最新第3巻「海賊大暴れ!」=写真=が刊行された。
タイムマシンで戦国時代に行ったのび太、ドラえもんら一行が、愛媛県今治市の能島を拠点とした能島村上海賊の少年や棟梁(とうりょう)村上武吉の嫡男・元吉らと交流し、ひみつ道具を使って活躍するストーリーに合わせて、海賊に関する読み物を掲載。図解や地図、資料の写真を交えて詳しく解説している。国立歴史民俗博物館名誉教授の宇田川武久さんが監修を担当した。
西洋の「海賊」にはならず者のイメージがあるのに対して、日本の戦国時代の海賊は、一定の範囲の海を支配し通りかかる船から通行料を取るほか、水先案内、漁、大名の合戦への協力とさまざまな顔を持ち、「海のサムライたち」ぐらいの意味だったと説明。船、武器、戦法の特徴や、織田信長、毛利元就ら大名との関係なども分かりやすく紹介している。
「ふしぎのヒストリー」は972円。